投資信託 販売金額ランキング 2020年12月 SBI証券編
投資信託販売金額ランキング 2020年12月 SBI証券編, 各資産クラスごとの年間パフォーマンスから相場の振り返りと今後について
資産クラス別騰落率
国内株式が240営業日前の基準価格からのパフォーマンスが最も良い結果となった。2020年は2019年から続く米国株投資ブームだったが、NASDAQ100>日経225>S&P500>>>>>TOPIXというのが事実。最も高いパフォーマンスだった国内株式と最も株式の中で低いパフォーマンスだったTOPIX。つまりセクターや銘柄による勝ち負けのはっきりした相場だったということ。
日経225に採用されている銘柄は主に大型株で広く分散しているように思っている人も多いが、実態としてはハイテク株に偏っている。なので上昇率がNASDAQ100とまではいかないが、高かった。その他、売買代金上位に入る日経平均寄与度の高い、ファーストリテイリングやソフトバンクGの上昇によるところが大きい。
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全世界 |
先進国 |
米国 |
日本 |
|
株式 |
10.8% |
10.9% |
12.1% |
20.4% |
11.0% |
債券 |
4.3% |
6.5% |
(7.2%) |
-0.8% |
-1.4% |
不動産 |
-11.9% |
-11.5% |
-12.2% |
-12.2% |
-29.4% |
*2020年12月30日現在 前240営業日比(期待利回り/リスク)
資産クラスごとのパフォーマンスを見ると、2020年のお金の流れが見える。 各国中央銀行の市場に供給されたじゃぶじゃぶの資金は主に株式に向かい、中でも在宅勤務や巣篭もりといったテーマで物色されたということがわかる。
債券は概ね例年のパフォーマンスに近い結果となったが、今後は長期金利上昇で既発債の価格下落(ハイテク株も売られるけど)という流れになるかもしれない。最も悪かったのは不動産で、新興国を除けば軒並み10%ちょっと下落。三菱地所とかの不動産銘柄の株価を見ても、年初から10%以上下落したままなので、そういうことなんだろう。
いつも言ってることだけど、表の左上にある『全世界x株式』これがベンチマーク、つまり何も考えなくってもこれくらいのパフォーマンスがでるということです。これよりも低いパフォーマンスしか出なかったという人は、2020年をきちんと振り返って欲しい。10%上昇できなかった人の多くは、急落の局面で投げ売りしたり、一度反発してきた4月5月に二番底を予想してポジションを減らした人たちだと思う。
インデックス投資はこのベンチマークをただひたすら追いかける投資手法なので、アクティブに運用してパフォーマンスがでないなら、まさにパッシブに運用(積立&ガチホ)するべき。自分が正しいと思って相場と対峙するのも良いかもしれませんが、経験者はそんな相場の宗教みたいなものは信じません。ただただ流れに乗るという手法こそが高いパフォーマンスに繋がります。投資においてそういった個人のこだわりは邪魔になってしまうかも。
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全世界株式 |
||
年月日 |
eMAXIS Slim 全世界株式 |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
楽天・全世界株式 |
-0.16% |
-0.12% |
-0.12% |
|
WoW |
1.32% |
0.85% |
0.76% |
MoM |
2.01% |
2.01% |
2.04% |
QoQ |
11.84% |
11.84% |
12.45% |
HoH |
16.68% |
16.70% |
17.72% |
YoY |
10.82% |
10.90% |
10.78% |
先月から変わりなく、全世界株式の主要な商品に大きなパフォーマンスの違いはない。
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先進国株式 |
||
年月日 |
eMAXIS Slim 先進国株式 |
eMAXIS Slim S&P500 |
楽天・全米株式 |
-0.27% |
-0.53% |
-0.72% |
|
WoW |
0.89% |
0.88% |
0.22% |
MoM |
1.89% |
1.09% |
1.72% |
QoQ |
11.35% |
9.50% |
11.51% |
HoH |
16.37% |
15.27% |
18.28% |
YoY |
10.89% |
12.13% |
14.55% |
先進国株式(MSCIコクサイ)は全世界株式とほぼ同じパフォーマンスとなった。わずかなさは、国内株式のパフォーマンスの低さか。米国株式は引き続き楽天・全米株式(VTI)のパフォーマンスが高い。
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国内株式 |
|
年月日 |
||
-0.79% |
-0.44% |
|
WoW |
1.84% |
3.04% |
MoM |
1.85% |
2.52% |
QoQ |
10.38% |
17.88% |
HoH |
15.51% |
21.67% |
YoY |
8.54% |
20.43% |
国内株式は、大きく差がついた。日本に資金が流れ込んでいるわけではなく、一部の銘柄が引っ張り上げてる相場。もちろんTOPIX連動の商品を購入してもらっても構わないが、それぞれの特性を理解して買って欲しい。価格の平均と時価総額ベースか、というだけの違いではない。
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新興国株式 |
|
年月日 |
SBI 新興国株式 |
|
0.84% |
0.89% |
|
WoW |
0.59% |
0.44% |
MoM |
2.73% |
1.55% |
QoQ |
15.04% |
12.68% |
HoH |
18.83% |
16.81% |
YoY |
11.01% |
8.03% |
新興国株式は、ここ1年ではMSCIのほうがパフォーマンスが高い。
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全世界債券 |
先進国債券 |
国内債券 |
新興国債券 |
|
年月日 |
楽天・全世界債券 |
ニッセイ外国債券 |
eMAXIS Slim 国内債券 |
iFree 新興国債券 |
|
0.05% |
-0.07% |
-0.06% |
-0.01% |
-0.07% |
|
WoW |
0.15% |
0.41% |
0.40% |
-0.14% |
0.38% |
MoM |
0.29% |
0.56% |
0.57% |
-0.04% |
1.60% |
QoQ |
0.64% |
0.69% |
0.70% |
0.02% |
6.96% |
HoH |
1.37% |
1.61% |
1.67% |
0.27% |
4.98% |
YoY |
4.34% |
6.42% |
6.53% |
-0.85% |
-1.45% |
債券は、2020年明暗分かれるといった感じ。国内債券や新興国債券を投資目的(リターン目的)で購入している人はほとんどいないかもしれないけど。
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全世界リート |
先進国リート |
国内リート |
新興国リート |
|
年月日 |
ニッセイグローバルリート |
eMAXIS 米国リート |
iFree 外国REIT |
ニッセイJリート |
|
-0.60% |
-1.22% |
-0.61% |
0.62% |
-0.28% |
|
WoW |
0.87% |
0.56% |
0.93% |
3.07% |
-0.54% |
MoM |
0.60% |
-0.41% |
0.44% |
5.81% |
5.88% |
QoQ |
6.13% |
2.55% |
5.85% |
3.18% |
14.80% |
HoH |
7.28% |
4.25% |
7.32% |
7.73% |
6.13% |
YoY |
-11.94% |
-12.26% |
-11.56% |
-12.26% |
-29.43% |
どれもこれも10%以上マイナスのリート。買ってる人をまだ見たこと無いけど、新興国リートの下落率はやばい。もともとリスクが高いセクターなので、そこまでイレギュラーなパフォーマンスと言えないかもしれない。
SBI証券 投資信託ランキング
ランキングには、右側に独自の資産クラスと評価を記載した。評価基準としては、主に3つ。その上で、総合評価をつけている。
- 長期投資する上で重要なサステナビリティ評価
- 投資パフォーマンスを決定づけるインデックス評価
- パッシブ投資する上で重要なコスト評価
初心者の方は、純粋に総合評価◎になっているものから購入する投資信託を選択してもらえばいいと思う。今後、総合評価◎をつけている商品についての解説をしているので、こちらを見てくれたら嬉しい。
|
商品 |
資産クラス |
総合評価 |
サステナビリティ評価 |
インデックス評価 |
コスト評価 |
1 |
米国株式 |
◎ |
○ |
○ |
○ |
|
2 |
全世界株式 |
◎ |
○ |
○ |
○ |
|
3 |
ブル・ベア |
|
|
○ |
|
|
4 |
米国株式 |
◎ |
○ |
○ |
○ |
|
5 |
先進国株式 |
◎ |
○ |
○ |
○ |
|
6 |
全世界株式(テーマ) |
|
|
|
|
|
7 |
国内株式(アクティブ) |
|
○ |
|
|
|
8 |
先進国株式 |
◎ |
○ |
○ |
○ |
|
9 |
国内株式 |
○ |
○ |
○ |
|
|
10 |
ブル・ベア |
|
|
○ |
|
|
11 |
ブル・ベア |
|
|
○ |
|
|
12 |
全世界株式(テーマ) |
|
|
|
|
|
13 |
ブル・ベア |
|
|
|
|
|
14 |
全世界株式(テーマ) |
|
|
|
|
|
15 |
米国株式(アクティブ) |
|
|
|
|
|
16 |
バランス |
○ |
○ |
|
○ |
|
17 |
米国株式 |
◎ |
○ |
○ |
○ |
|
18 |
米国株式 |
|
|
|
|
|
19 |
国内株式(アクティブ) |
|
|
|
|
|
20 |
新興国株式 |
○ |
○ |
○ |
買ってはいけない投資信託
一言で言うと、超長期投資に向かない、『ブル・ベア』『アクティブ』ファンドは盲目的に無視してしまっていいと思う。ブル・ベアファンドについては、過去にその理由を説明する記事を書いてるのでこちらを読んでいただきたい。
アクティブファンドは過去にも説明しているので詳細は省略しますが、多くのアクティブファンドがインデックスのパフォーマンスを下回るという過去のデータがあるので、初心者はインデックスファンドを選択することをおすすめします。